デニムパンツの歴史

代表的なファッションアイテムの一つであるデニムパンツ。古くから定番のファッションアイテムとして定着しているデニムパンツは様々な時代を経て、現在も愛され続けています。

ジーンズの誕生

ジーンズは1870年代のアメリカで誕生しました。当時、鉱山で働いていた労働者たちは「作業中にズボンがすぐに擦り切れてしまう」という悩みを抱えていました。そのため、当時のアメリカでは、丈夫なズボンのニーズが高まっていました。この状況を受けて、仕立屋を営んでいたヤコブ・デービスがリーバイス社のキャンバス生地を使用して、ポケットの両端を補強した作業用のズボンを販売しました。この作業着としてのズボンがジーンズの誕生だと言われています。

ジーンズの普及に一役買ったカウボーイ

ジーンズが誕生したばかりの頃は、ワークウェアのズボンとして定着していました。そのため、着用する人も作業員に限られていました。作業着として定着していたジーンズが一般家庭へ普及したのは、カウボーイの存在が大きいと言われています。カウボーイは、当時の映画に多く出演していました。この頃のジーンズは鉱山での作業に耐えることができるようにリベットが使用されていました。映画の中でカウボーイ達はジーンズを身につけていましたが、リベットで馬の鞍を傷つけてしまうことが懸念されました。このようなことから、従来のリベットに代わり、コンシールド・リベットというものが採用されました。新しく改良されたジーンズは、カウボーイからの評価も良く、多くの人に浸透するきっかけになったのです。

作業着からファッションアイテムへの変化

第二次世界大戦が終わった頃は、娯楽が少ない時期であったこともあり、ハリウッド映画が人々の注目を集めるようになりました。ハリウッドスターが映画の中でジーンズを身につけていた影響で、ジーンズを愛用する若者が増えていったのです。ジーンズの人気に火がついたきっかけとなる作品の一つである、「理由なき反抗」では、ジェームズ・ディーンが演じるナイーブで傷つきやすい若者に多くの若者が共感しました。
この映画の中でもジーンズは着用され、若者から熱い支持を得ました。作業着としてのジーンズというイメージが薄れ、ジーンズブランド各社もジーンズをカジュアルウェアとして売り出すようになりました。シルエットがタイトになるなど、普段着として着用できるデザインに改良されていったのです。

このようにデニムパンツは長い年月を経て進化を遂げてきました。デニムパンツは古着としても人気の高いアイテムの一つです。デニムパンツをはじめとする古着をお探しの方は、通販の当店をご利用ください。古着専門店の当店では、ブーツカットデニム、ミリタリーパンツスラックスなど、様々なアイテムを販売しておりますので、古着をお探しの方はぜひご利用ください。